海外のリモートワーク事情

NYは金曜日、フランスは水曜日が在宅DAY?

新型コロナウイルスの影響を機に、在宅勤務を体験するワーカーが一斉に増えたこの春。多様な働き方がさらに広がる節目となりそうです。YourConciergeを運営しているTPOには、リモートワークのメンバーも多数います。
その中で、日々、皆さまからのご依頼のリサーチに関わる海外在住のリサーチ・スペシャリストに、当地の在宅勤務事情を聞いてみました。


アメリカ:企業の85%に在宅勤務制度あり

私が住んでいるニュージャージー州は、マンハッタンへ車やバスで通勤する人が多いエリアです。ハドソン川を渡る橋が大渋滞をおこしやすく、通勤時間が長くなりがちなので、特に道が混む金曜日は在宅勤務と決めているという人もいます。いま、2人の子供がそれぞれ小学校と幼稚園に通っていますが、学校行事に夫婦揃って参加する親の比率が非常に多く、在宅勤務を活用して対応している人も多くいる様子です。普段から残業はほとんどなく、家族揃って夕飯を食べるのが一般的で、基本的に仕事よりも家族を優先するのが当たり前といった文化を感じます。

データによると、米国企業の85%に在宅勤務制度があり、フルリモート勤務を許容している企業は15%。全労働者の3.8%にあたる約430万人が、勤務時間の半分以上を在宅勤務しており、2005年から140%増加しているそうです。

コロナウィルス関連では、3月に入ってから、GoogleやFacebookをはじめとするシリコンバレーの企業が社員に対してリモートワークを強く推奨しているほか、JP Morganで、これまでリモートワークとは無縁と思われていた個人向け部門の社員の10%にあたる数千人の社員を対象に、リモートワークを試験的に導入するプロジェクトが発足したことも報道されていました。


フランス:”水曜日だけ在宅勤務”が浸透

基本的にフランスでは、水曜日は学校が午前中のみ、またはお休みなので、水曜日のみ在宅勤務をするという人は多いです。小さいお子さんを持つ家庭では、以前のようにフルタイムで仕事を続けるのは無理だけれど、社会との関わりは持っていたいと言う理由で、起業する人や、フリーランスで仕事をしてる人も多いです。


オーストラリア:働く場所も時間も日数もフレキシブル

オーストラリアの働き方は、日本に比べてかなりフレキシブル。
週38時間以上の勤務保証があるフルタイム、37時間保証は無く、1日の最低勤務時間は3時間からで、週37時間以下の勤務保証のパートタイム、時間保証が一切ないカジュアルという、3種の雇用形態があります。就業時間や就業日数などの雇用形態、在宅勤務、子連れ出勤など、それぞれが今の自分に合った勤務環境を選択しているように感じます。

在宅勤務も浸透しています。
たとえば、こちらでは小学校は親(またはそれに代わる人)が送り迎えをしなければなりませんが、午後3時半のお迎えに、お父さんが来ている様子をよく見かけます。これはオーストラリアに来て、とても驚いたことのひとつです。あるお父さんは、オフィスには週に2回だけ出勤し、残りの3日は在宅で仕事をしていると言っていました。両親がそれぞれ在宅勤務や勤務時間の短縮を活用して、交互に送り迎えを担当する姿が当たり前という空気があり、好ましく思っています。でも、そんなオーストラリアでも、父親の育児への参加時間の短さが話題になっていたりするので、それも驚きです。

主な通勤手段は自転車や自動車で、日本のように混雑した電車で長時間通勤する人はあまり多くなく、ラッシュ時の電車も日本ほどの混雑はみられません。そのため、コロナウィルスの感染拡大を機に、在宅勤務が推奨されるというようなことを見聞きすることもありません。